2021.09.02

アトリエ ラピス 展覧会

展覧会情報です!!
専門的な古典技法を指導されているお教室です。
お近くへよられた時は是非ご高覧ください。
2021.08.25

来月の一般教室は『農耕の神』がモチーフ☆

2ケ月毎に組み替えられる一般教室のモチーフ4種は9月から新しくなります。
そのうちの1つは農耕の神である石膏像。

それは写真の『マルス』です。

写真①はアトリエの石膏像
写真②はルーブル美術館にある本物。

そこで『マルス』を少しだけ紹介したいと思います。

名称 ボルゲーゼのアレス
   ギリシア神話では「アレス」、ローマ神話では「マールス」、英語読みでは「マーズ」、日本では「マルス」。
原作 紀元前430年ころ(ローマ時代)
材質 大理石
高さ 212cm
出土 ローマ
所蔵 ルーブル美術館
父親 ゼウス
母親 ヘラ
双子の妹 エリス(闘争と不和の女神)


一般的には軍神として知られているマールス。
3月の神ともいわれています。
なぜ3月の神かというと、戦争の多かったローマ時代に軍隊を動かすには良い気候だったからとか。
そしてこの時期は農耕の始まる季節でもあったことから農耕民族のローマ人はマールスを農耕神(草木の精霊)として祭っていたようです。
元はといえばギリシャ神話からなのですが、他にはインド・ヨーロッパの神話学からマールスは三機能イデオロギーの第二機能(戦闘)を担っていたと考えられていることから軍神として理解されるようになった説があったり、
エトルリア人に崇拝された神マリスを原型としているともいわれていたり。
またマールスは天体の火星とも同一視されていて、スペイン語では火曜日を「martes」と呼び、「軍神マルスの日」を意味する語とのこと。
さらに男性の性別記号「♂」の本来はマールスを意味する記号だとのこと。

いやいや…なんだか凄いねマールス君。

でもこのマールスの彫刻、軍神でありながらも静かで憂いのある表情。呆然としているような、疲れているような…
戦いだらけのローマ時代に戦いの象徴として勇ましいだけの姿で作らなかったところに古代の彫刻家へ思いを馳せます。


全身像の美しさや彫刻家の表現性など、思い入れを持ってかっこいいデッサンに仕上げてください。
2021.07.29

ミノー油絵具リニューアル

絵画技法講師の吉川 聡です。

クサカベのミノー油絵具がリニューアルしました。専門家がよく使う絵具なのですが、知らない方は多いかもしれません。
お金に余裕があれば、受験生及び美大生にお勧めの絵具です!!

お勧めの一番の理由は、単色顔料で高濃度に練られている事です。
えっ?と思うかもしれませんが、油絵具は価格や色調整のため何色かで調合されていることが多いです。
絵具は混色されるたびに濁るわけですから、最初から混ざっていたら良いわけがありません。
いつも思った色が作れない!!と悩んでいたら是非お試しください。

40mlチューブのみも、「絵に本気の人だけ買ってください」というメッセージが込められているようで好きです。

ちなみに天然4色の顔料は私が作っています。丁寧に作りましたのでお試しください。
天然独特の粒子の粗さがありますので、現在の絵具と混ぜると色が無くなります。
単独か天然同士で混ぜることをお勧めします。
2021.07.26

夏期講習会が始まります!

暑い夏が始まりました!
東京オリンピックでは熱い戦いが始まりました!
そして受験生の夏期講習会は明日から始まります!

現役高校生や美高受験の中学生にとっての夏期講習会は、長時間制作から経験を積み重ねて基礎レベルを一気に引き上げられる大事な期間。
レベルの高い浪人生に惑わされることなく制作していきましょう!

そして浪人生にとっては美大合格クオリティーの作品へ引き上げる期間と考えてください。
秋には弱点を克服し、冬にはコンスタントに合格レベルの作品を描けるようにして入試本番へ突入していくといった流れをつくるためにも夏期講習会で「ここまで仕上げれば合格できる!」の目標をつくりましょう!

同じ受験生でもそれぞれに経験量の違いがあるので、目的意識を持って講習会を過ごしてください。

夏期講習会は前期が明日7月27日から8月5日、後期が8月16日から25日までの長丁場。
体調管理を心掛けて充実した暑く熱い夏を過ごしていきましょう!

※写真は初日の静物デッサンモチーフと受験生を待つイーゼル達 ❤
2021.06.30

デッサンのデモンストレーション

石膏デッサンのデモンストレーションを行いました。
石膏像は聖ジョルジョ。
制作時間は6時間+α。

生徒の視線を背中に感じ、さらに絵の進行の説明をしつつのデモンストレーションですので、通常のデッサンよりも疲れましたが、少しでもそれなりにでも生徒の参考になった感じもあって安心しました。

上の画像は時間ごとに撮影した途中経過と完成作品です。
デッサンの段取りの参考にしてみてください。


①1時間
構図の入れ方に注意して、大きく当たりを付けながら形を探ります。

②2.5時間
モチーフとの印象のズレを修正。
ここまで使用した鉛筆は、ほぼ3Bのみ。
筆圧や当てる角度などの変化で表情に幅を持たせて表現。
この先の描き込みのことを考えて画用紙の目を潰さずに描いています。

③4時間
前半終了(3時間)の段階では、遠目の印象合わせが主体なので、完成作品としての
明瞭な画像にするために強いタッチも使って形にフィットしたトーンにしていきます。

④5時間
全体の強弱に沿わせた描写を進めて最後の詰めへ。

⑤6.5時間
完成!


◎絵を描くポイントは色々とありますが、上達の秘訣はクロッキー力。
 家でのちょっとした時間や日々の課題の制作前にクロッキーする習慣を付けると良いでしょう。
2021.06.30

美術系高校入試対策無料体験講習中止のお知らせ

毎年、7/23~25に行ってきた「美術系高校入試対策無料体験講習」ですが、感染拡大を避けるため中止いたします。
美術系高校対策のきっかけになればと思い、開催してきましたが残念です。
来年こそは、開催したいですね!!
宜しくお願いいたします。
2021.05.26

受験科の模擬試験がありました。

今年度最初の模擬試験です。
科目は実技1科目(静物デッサン)と学科2科目(英語・国語)。

アトリエヴィーナスの受験科では年間3回の模擬試験を行っています。
模擬試験の目的・役割は、『自力でどこまで出来るかを知る』『点数評価から自己レベルの確認をする』『試験に慣れる』です。
通常授業と模擬試験の繰り返しで実力をつけていきます。

そして試験と共に重要なのが、その後の講評会。
講評会は受験者全員の作品を並べ、それを観比べ、個々の作品に対して講師が指導コメントをしていく授業で、自分の作品への指導コメントから学習することは勿論、他者の作品の講評を聞くことにポイントがあります。
他者の作品から自分に無かった視点の発見があったり、問題点の対処法を知ったり、ライバル意識も芽生えたり…
と自己レベルの向上と表現幅を広げていくきっかけになっていきます。

又、講評後に渡される個別の成績表から、全体評価から項目評価などの細かいところまで把握することが出来ます。
 
入試の本番はまだまだ先ですので、模試の結果に一喜一憂することなく今後のレベルアップに役立ててください。

今回の模擬試験、生徒から本番さながらの緊張感と熱意が伝わってきました。

がんばれ受験生!
2021.03.30

2021年度のスタートです!

昨年度はマスクも手指消毒もソーシャルディスタンスもすっかりと生活の一部になってしまったコロナ禍の1年でしたね。
受験生はもちろんですが、昨年度に大学へ進学していた大学1年生も何かと不便で大変だったと思います。
そんなコロナの影響はまだまだ続いていますが、アトリエヴィーナスは例年通りに今年度もスタートしました。

今は春期講習会の真っ最中。現在は中日です。

新年度はいいですね!

新しい生活が始まり、新しい目標があり、みんな新鮮な顔で制作に励んでいます。
これから入試までの11カ月間をこの顔で『何を、どのように、どうするのか』を学んでいければ、きっと良い結果が出ることでしょう☆

そして新学期は4月10日から‼

はやくワクチン接種が広がって普通の生活ができるようになることを願いましょう!
アトリエヴィーナスでは部屋割りを工夫し、三密にならないように制作スペースを確保しています。

がんばれ!受験生!!
2021.02.25

倦まず・弛まず・へこたれず

私立美大の合格者たち、おめでとうございます!!

今年の合格者の作品の一部を上げてみました。
コロナ禍の中で大変な1年でしたが、よく頑張りましたね!

「思い通りの結果が出せて喜んでいる人」
「志望校ではなくても進学が決定して安心している人」
「もっと一所懸命やればよかったと思っている人…」

様々な想いを持って過ごしていることでしょう。

デザイン・美術の世界は自分と向き合うことでしか成り立たせられない世界ですので、
『倦まず・弛まず・へこたれず』が大切!

今出来ることと真摯に向き合い、淡々と努力を積み重ねていけば何かの形は出来上がるものです。

そしてこれからいよいよ藝大入試!
最後まで集中して取り組みましょう。

がんばれ受験生!
2021.02.01

リンゴを描く

リンゴは、絵画によく登場するモチーフですね!!
簡単そうで奥が深いので、果物を描く研究対象としてはもってこいです。
少し、コツを。