2022.03.31

春ですね。

写真はアトリエヴィーナスのある地域の氏神神社の深見神社。
雄略天皇22年(478年)3月に創祭とある由緒ある神社です。(総国風土記による)
ここの桜は今年も綺麗に花を咲かせていますね。
そして桜を咲かせた受験生は今春から大学生!
おめでとうございます!!
これから大きな樹に育っていってくださいね。

アトリエヴィーナスの講師全員、応援しています!

只今春期講習会の真っ最中!
来年度の受験生を心機一転、また新たな開花に向けてしっかりと育てていきます。

宜しくお願い致します。
2022.03.01

ロボット掃除機

アトリエは、汚すところでもあるので掃除が大変!!
数年前からルンバを導入しましたが、古くなったため故障が続き、泣く泣く交換することになりました。しかし、各階に1台は出費が....。汗

そこで試しに中華製。同じ機能のルンバの3分の1価格。後ろの機器でゴミも回収してくれる優れもの。
凄いすごい。ワンフロア―100畳以上あるのに楽勝!!

進化に驚ろいた一日でした。
2022.02.28

一般絵画教室3~4月のモチーフは『精霊と詩人』

一般教室のモチーフ描画室では2ケ月毎にモチーフが組み替えられます。
内容は2種の静物モチーフと2種の石膏像で、今回の石膏像は精霊と詩人の御二人。

【一人目】
精霊のファウンのトルソさん
正式名「ガッディのトルソ」(フィレンツェのガッディ家が所有していたからだそうですが現実的なネーミングですね…)
制作年は紀元前2世紀頃、出土地はローマ。
ギリシャ神話に登場する半人半獣の精霊「ファウン」であると分析されていましたが、近年の研究では「ケンタウロス」であるとする説が有力だそうな。
ダイナミックに躍動する肉体、洗練された筋肉の表現はルネッサンス期の芸術家に多大な影響を与えたそうです。
写真②は、このトルソからの影響が見て取れるとされるロッソ・フィオレンティーノの「死せるキリストと天使 」のキリストの体、そして③のケンタウロスのトルソ。
石膏像「ファウンのトルソ」を描いて筋肉フェチになろう☆彡

【二人目】
詩人のホーマーさん(英語読み)
正式名「ホメロス」
紀元前800~750年頃の人だとか。
出身地の詳細は判っていないそうですが、古代ギリシャの伝説の大詩人で最古の叙事詩人。
(そんな人だとはつゆ知らず、私が受験生の頃は森繁久彌と呼んでいました。今の若い子たちは森繁久彌も知らないか…)
古代西洋文学最初期の2つの作品、『イーリアス』と『オデュッセイア』の作者と考えられていて、多くの芸術家に影響を与えているそうな。
新古典主義の代表的な画家アングルが描いた『ホメロス礼讃』(写真⑥)は勝利の女神に祝福されるホメロスを頂点とし、46人の芸術家を描いた作品。
ダンテやモリエール、ラファエロ、ミケランジェロ、モーツァルトなどもいます。どの人が誰だか判りますか?
ホーマーさん、凄い人だったのですね。ただの爺さんじゃなかった…ごめんなさい。


◎一般絵画教室ではモチーフがセットされた部屋の他に、自由な題材を自由な画面サイズ(200号まで)で描ける部屋と、机をつかって小さな作品を描く部屋があります。
絵を描くのが初めての方へは基礎から指導、公募展に出品されたり個展を開催されるような方であればプロレベルのアドバイスなど、個性を活かした指導を行っております。
それぞれの目的でお楽しみください!
2022.01.31

デッサン構図解説!

美大受験・美高受験において、配布モチーフを自分で机上に組んで描く課題は多く出題されます。構図の良さは作品の印象が良い上に、描写の手数も自然と増えて完成度が高まりやすいです。それに対してバランスの崩れた構図は、描けば書くほどその悪さが強調されるため、描き込んでも良い方向に向いていかず、その結果密度は高まらない…
怖いですね…

そこで入試直前 構図解説!

構図とは、画面枠内を如何にモチーフで満たすか。
そのポイントは【真ん中・大きく・縦横】になります。

【真ん中】モチーフの塊は画面中央に配置しましょう!
【大きく】なるべく大きく入れましょう!(受験のデッサン課題では)
【縦横】モチーフの縦横の比率に合わせて画面の向きを合わせましょう!

いよいよ入試が始まります。
頑張れ!受験生!
2021.12.31

今年もお世話になりました!!  一般絵画教室新年モチーフ

今年は、大勢の生徒様が日展や各公募展に入選・入賞したり、雑誌に取り上げられたり、良い事づくめでしたね。
来年も頑張ってください!!

基礎トレーニングをされている方へ新年のモチーフ紹介です!!
静物は色を抑えて組みました。その中で色を探すお勉強です。
石膏はラオコーンが難しいですね。

1/4からスタートいたします。
それでは良いお年をお迎えください。
2021.12.28

入試直前講習が始まります!

今は冬期講習会の真っ只中。
そしてこのあとは、受験生にとって最後の講習会 『 入試直前講習 』 が1月11日から始まります!
この講習会は受験生一人ひとりの志望校に合わせた完全個別のカリキュラムなのが特徴。

「第一志望の対策だけやりたい!」
「受ける大学全ての対策を平均的に取り組みたい!」
「高校の授業後に1時間だけでも制作したい!」などなど…
「今この課題をしたい!」といった個々の受験生の希望に100%沿ったカリキュラム構成となるので、
入試までに残された時間を無駄なく最大限に活用できる講習会です!

◎課題制作までの流れはこんな感じ。

冬期講習会中に直前講習の冊子を受験生に配布(写真参照)

各自が綿密に受験対策を計画

講師へ提出

講師が内容をチェック

日々の課題として出題

これで入試対策は完璧!
今年の受験もコロナとの闘いと共にとなりますが、乗り切っていきましょう!
頑張れ受験生!
2021.11.30

油絵科初心者の方へ オイルについて

油絵を初めて描く時に、オイルの種類の多さに驚くと思います。
一種類で良いのか? 多種類買わないといけないのか? 迷うところです。

□簡単なオイルの説明をします!!
・乾性油 油絵の基本油です。植物油で、蒸発せずにゼリー状に固まります。
・揮発油 絵具の伸びを良くする希釈油です。ほとんど蒸発します。
・ワニス 絵具の艶を出したり、定着を良くしてくれます。
・調合油 オイルと樹脂と乾燥促進剤が入った混合油です。

最初は、調合油だけで大丈夫だと思いますが、慣れて来たら自分で調合して好みの艶を作ってみましょう!!
2021.10.25

一般絵画教室11.12月のモチーフは キリストのお父さん。

2ケ月毎に組み替えられる一般教室の4種のモチーフ。
その内の1つのモチーフがキリストのお父さん 。
→ 聖ヨセフ(Joseph)、英語読みでジョセフ。そう石膏像のジョセフです。
原型の彫刻はパリのランス・ノートルダム大聖堂にあるのですが、ここは大小2000体もの彫刻が壁面に埋め込まれているフランスゴシック様式の建築。
信者にとっては大切な教会、芸術家にとっては彫刻と絵画の集合体で鳥肌ものの芸術空間なのです。
しかし2019年に起きた火災で塔が崩れ落ちる映像を見たときはショッキングでしたね…
フランス人の心の拠り所でもあった大聖堂、速く修復されることを願いましょう。

さて石膏像のジョセフさん。そして多くの石膏像は美術教材として描きやすいサイズにトリミングされていることが多いのですが、リアルな表現には全身の形や動きを理解することが重要です。
そこで画像を確認!
大聖堂の入り口周りに彫刻群がありますね。これはキリスト誕生にまつわるお話を表しているそうです。
(この時代の人たちの多くは読み書きができなかったことから、宗教の普及活動は絵や彫刻を使っていました。)
なにやら左手に持っていますね。これはどうやら鳩を入れた器だそう…鳩??
これは神殿奉献の場面とのこと。
神殿奉献とは「最初に生まれた男の子を神の生贄に捧げる代わりにお金を献じて子供の命を神から買い戻す儀式」で、暮らしが裕福でなかったヨセフとマリアは2羽の鳩を持って訪れたのだとさ。
右手のポーズは左手に持った鳩が逃げ出さないように抑えているそうで、立派な骨格は職業が大工だったから。
そして特徴的な帽子はユダヤ人のあかし、石膏像の背中についている謎の背もたれは建物の柱。
このときジョセフは80歳。因みに奥さんのマリアは14歳。
なんだかいろんな意味で凄いですね。

クリスマスをまたがる制作期間です。
神聖なイメージでジョセフをデッサンしましょう☆

◎一般絵画教室ではモチーフがセットされた部屋の他に、自由な題材を自由な画面サイズ(200号まで)で描ける部屋と、机をつかって小さな作品を描く部屋があります。
初めて絵を描く方へは基礎から指導、公募展に出品されたり個展を開催されるような方であればプロレベルのアドバイスなど、個性を活かした指導を行っております。
それぞれの目的でお楽しみください。
2021.10.06

模擬試験がありました。

今年度2回目の模擬試験が9月にありました。
春の模試と同様に実技(鉛筆デッサン)、学科(英語・国語)の3科目でしたが、やはり夏期講習会を頑張り、経験を積み重ねてきた成果の見える作品が多い試験となりました。
その中から秀作2点のコメントと評価を紹介しましょう。

左-昼間部生Aさんの作品
画面の水と手のポーズは、想像した世界に入り切れているからこそつくれる素晴らしい構図です。しかし画面全面への描き込みが単調なことから、グレーに染まってしまっています。明度対比を利用して水の煌めきや透明感を表し、澱みのない印象の画面にできると良かったでしょう。また課題条件にある「50文字以内の言葉」は、もっと積極的に自己表現の要素として活用できると良かったのですが、あえて少ない文字数にしたのであれば、その一言でインパクトを与えられるようなレイアウトにすると意味のあるものとなったでしょう。尚、レタリングの良し悪しで作品イメージが決定してしまいます。上手くできるように練習をしましょう。

右-夜間部生Bさんの作品
見る人をわくわくさせる狙いと仕掛けで面白く楽しい作品に仕上げられました。文字の扱いなんて最高に面白いですね!制作者自身が心躍らせながら作画しているように思える作品は、出題者や採点者もうれしくなってくるものです。しかしその発想を形にするための表現力は少し物足りないのが実際。細部の描写密度を高めてハーフトーンの範囲を増やして形を繋げ、質幅を広げたアプローチで存在感のあるデッサンに仕上げていけるとよかったでしょう。またマニキュアが塗られた爪は今回の世界観を演出する上で役立っているようですが、黒塗りだからなのか指の向きや立体感が表現できていないのは問題。受験生はおしゃれをしたい年頃。でもマニキュアやネイルアートや長い爪は入試課題によって不利になることがありますので、ちゃんと切りそろえた普通の爪にしておいた方が良いでしょう。
 
作品写真の下にある表は、作品の総合評価と項目評価についてA~Eのランキングです。
例えばフィギュアスケートの採点方法ではジャンプ~何点、着地~何点、スピン~何点など、様々な項目の合計点で順位が出るように、入試絵画の採点も様々な項目の評価から総合評価が出ます。
たまに絵を学んだことのない人から「絵は雰囲気が良ければいいんでしょ?」的な言動を耳にすることもありますが、そんなに甘くないのが現実。
専門的な指導で絵画の基礎を学び、経験を積み重ねていくことが美大合格の道を作っていくのです。

次の模擬試験は11月。
実技2科目、学科2科目です。
頑張れ!受験生!
2021.09.29

YAMATOイラストレーションデザインコンペ

大和市主催のYAMATOイラストレーションデザインコンペが開催されます。
テーマは「笑」
今年でもう11回目なんですね。
生徒の皆さんも是非、ご参加ください。
審査員は、及川正通先生、伊藤桂司先生、江上隆夫先生、小林覚先生です。
お問い合わせは。大和市文化スポーツ部 文化振興課(文化振興係)TEL046-260-5222まで!!