2023.06.20

上達の秘訣とは⁉

1学期も後半戦です。

4月5月と基礎を積み重ねてきた生徒の作品は、
梅雨時の植物のようにグングンと成長しています。
これは講師からの客観的な目線。

しかし生徒からは 「自分は上達していないのではないか?」といった
言葉が聞こえてきたりします。

これは中級レベルになりたての生徒によくある「思い込みの壁」

例えば初心者のAさんは2歩先を目指して2歩進めて大満足。
中級者のBさんは10歩先を目指して5歩しか進めず悔しさでいっぱい。

といった具合に、初心者は完成イメージが低いため、絵を描く行為や出来た作品自体に満足するのに対して、中級者の場合は理想とする作品イメージ(大学合格レベル)を持ち始めていても技術は未熟なため、「思ったところまで描けない→上達していない」と考えてしまうことが多々あるようです。

中級者Bさんのような場合、理想と現実のギャップはあるとしても結果としては大きく前進出来ているので、上達していないと感じる「思い込みの壁」は正に錯覚といえます。

結局のところ上達の秘訣は、「高い理想を持って描き続ける。」

 一般的な答えでした…
 

でも、高い理想(高い完成度)を簡単に体感出来る課題があります!

それが『写真模写』
これで平面構成とデッサンのレベルアップ間違いなし!


【写真模写から得られること。】      
  完璧に描き切った満足感がある。
  高密度の作品に仕上げる目標づくりになる。
  癖の無い描写になる。
  色幅を広げる訓練になる。

【模写の段取り】
 ①写真を選択
 <選び方のポイント>
 ・被写体は何でもよいが、フォルムの分かりやすいものが望ましい。
  ~細部までピントの合ったものを選びましょう。
   (データが小さいものは避けましょう。)
  ~陰影が見やすい写真を選びましょう。
  ~サイズはB5サイズ(18cm×25cm)程度が良い。
 
 ②画用紙に転写
  ~画用紙に写真サイズと同サイズの画面枠をつくる。
  ~写真を白黒コピーする。
  ~コピーの裏面を4Bくらいの濃い鉛筆でムラ無く塗る。
   カーボン紙を使うとコピー紙とカーボン紙の厚み分のズレが転写線に出てしまった
    り、カーボンの線と鉛筆のトーンの差が出たり、絵の具は弾いてしまう場合がある。
  ~コピーを画面枠に合わせてマスキングテープで止め、硬目の鉛筆を使って表から形を
   なぞって転写する。
  ~コピーを剥す。
 ③写真を見て転写線の上から模写する。
 ④写真と同じになるまで描いたら完成。

 ※画像は生徒作品です。

実技力の上達は どんな人でも制作量と時間の積み重ね以外にありませんが、的を射た課題 と学習で最短コースを進むことができます☆
デザイン工芸科では、工夫を凝らした上達メニューで美大合格へ導いています!